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コラム
column

エアコン一台で快適空間。高気密高断熱の住まいを見学。

先週日曜日は風景と暮らす池畔の家へ3組の方をご案内。

8月後半になり、涼しくなるかと思いきや日中は猛暑が続き、暑さはますばかり。。。朝夕は過ごしやすくなりましたが。

そんな猛暑の中ご案内。

この時期だから10畳用のエアコン1台でどの程度まで快適環境ができるのか、この辺りはいくら説明しても疑心暗鬼は変わらないので体感してもらうことが一番早い。

全く普通の壁掛けエアコン1台(24度設定)でサーキュレーターで空気を撹拌して、湿度の管理をして、だいたいどこも26.5度の湿度55%ぐらい。

これぐらいの環境を作れるとかなり快適です。

この環境を作るには、高気密高断熱の高性能な住宅にすることと、窓からの日射熱を防ぐ日射遮蔽を併用しなくてはならないので、建物の設計で工夫したり、窓外面にスダレやタープ、緑のカーテンなどを設置するだけでかなり変わってきます。

 

湿度がもっと下げられるともう少し温度が高くても快適。(サンルームで除湿機を使って29度40%の環境になった時に、全く不快感なくいれました)

湿度が含む熱量の多さに改めて驚かされます。

夏の快適空間の作り方は、日射遮蔽と湿度管理が肝だと暮らしていて感じています。(湿度管理がなかなか難しいのですが。。。)

快適な熱環境づくりは、住宅の高気密高断熱を図ることはもちろん、暮らしの工夫も必要。

新しい家づくりの技術をいれながら、昔ながらの工夫をする新旧ハイブリッドな暮らしが大事。

昔のないなりの工夫は素晴らしい。

 

この空間を体感した方は、高気密高断熱にすること、日射を抑えること、湿度の抑え方など、勘所を抑えると豪勢な機械設備なんていらないと感じてもらえたと思います。

 

高気密高断熱での快適な空間づくりは最低限やっておきたいこと。

でも、それだけでは住まいはダメなんです。

快適な空間の上で、暮らしを楽しめる工夫を散りばめなければ。

それが設計の役割。

家族がどのように繋がるか、居場所にどんな工夫があるか、私がつくる家を見ていただきたいのはそちらの方。

暮らしの工房の住まいの根源です。

空間をどのように使い、どのように楽しむか。落ち着きをどのようにつくるのか。そんなところを快適空間の中でお話したり、感じてもらいました。

そんなお話をした夕方は涼しくなってきたの急遽ソトメシに。

コンロを出して焼き鳥や魚、キノコを焼いて。

涼しいと言ってもやっぱり暑い。

でもこの暑さは心地よい。

人間の心地よさは、その時のシーンや心情、コンディションや人との関係性によっても大きく左右する。

だからこそ、住まいはいろいろと許容できる包容力があるべきだと思います。

それは高気密高断熱がもたらしてくれるのではなく、暮らしの設計が一番大事。

 

家づくりをする際は、高気密高断熱(HEAT20G1グレード以上)は最低条件におきながら、暮らしを支える設計を徹底して考えるといいと思います。


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