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コラム
column

夏の夕暮れの風景。

夏の夕暮れ。

牧歌的な雰囲気が増長して心地よい。

そんな周辺・自然環境を意識しながら家をつくると、日々の生活に豊かさを感じさせてくれると思います。

家を通して感じることのできる、自分のために周辺環境、自然環境を意識した家づくりをしてもらいたいと思います。

よく、住宅設計で言われる言葉で、「外観は公共のもの」という言葉があります。

とても共感する言葉ですし、暮らしの工房でも意識していることです。

でも、この言葉を深読みしないと、「え!!自分の家なのに自分の好きにできないの?他人(外観)のためにつくる、そんなの暮らしやすくない。いやだ。」そう思われる方も多いのも事実。

そして、設計者においても「綺麗事でしょ。そんなのしてたらお客さんが逃げちゃうよ。」と絵空事のように捉えている人も多いのが事実。

そこに大きな誤解があると感じています。

 

周辺環境を意識して家づくりすることは何も公共を意識することだけではありません。

雨や雪などの自然環境から快適さを守るために出来上がった佇まいは、以前はその地域の美しい環境をつくっていました。

家仕事が多かった時代、職住が一緒になった家、地域産業と住まいが一緒になった家は、その地域の美しさを今に残しています。

どれも公共のため、第三者のために外観をつくったのではなく、自分自身の純粋に快適な暮らしのためにつくられた住まいです。

 

働き方は昔と大きく変わりましたが、自然の摂理は普遍的なもの。

自然現象から快適性を得るためにつくられると、その地域ならではの佇まいができ、その地域に住まうための快適性が得られます。

だからこそ、自分自身の快適性のために家づくりをすることが大切です。

周辺・自然環境を意識すると、自分自身にとっても、地域にとってもプラスの家づくりになると考えています。

 

家づくりは風景づくりの最たるもの。

自分が住んで楽しい、心地いい環境というものを家づくりを通して行いたいです。


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