家づくりで大切なこと。
- 2019-06-27
- 仕事の風景
家づくりの中で大切なこと。
耐震性、断熱性、省エネルギー性これは大前提として高められるだけ高めておいて損はありません。
耐震性はいつ起こるかわからない油断できない大地震に備え家がシェルターになるために構造計算をしっかりと行い家の安全性を把握しておくこと。
断熱性は家の中の温度差を無くし、交通事故よりも多い家庭内事故(ヒートショック)を防ぐと共に、健康的な人は体に負担がかからず健康的に暮らせること。
省エネルギー性は暖めた、冷やした家の中の快適な温度を維持したり、太陽を活用したり遮ったりしながら家の中の環境を整えることで、光熱費を大幅に削減しランニングコストを抑えること。
これらのことは最低限、今の家づくりの大前提です。
ただし、それだけで家づくりができるかといったらそうではなく、これらを高水準で維持しながら周辺環境を活かし切る設計に豊かな暮らしがあるのだと思います。
朝起きた時に飛び込んでくる景色。
暮らしの中のシーンを考えながら、どんな感情を持つかなぁと想像することも大事。
とっておきな窓の取り方も設計の大事に要素です。
周辺環境が良好だと大げさに設計する必要もありません。
窓で切り取るとなんでもない風景がグッと映える時がある。
この家のデザインに大きく影響を与えている周辺に乱立する小屋や周辺の家々の屋根形状。
小屋はなんか魅力的でついつい惹かれちゃう。
周辺の小屋を意識してそれに慣い家の形を決めたので、街並みとして一体感が感じられる。
一体感から感じる心地よさというのも確実に感情としてあると思う。
暮らしの豊かさとは、感情がどれだけ揺さぶられるかなのだと思っています。
大きな感情、小さな感情、ちょっとした感情、そういう変化の連続が暮らしの豊かさにつながり、心地よいという感情の揺さぶりを散りばめたいと思う。
それができるのが設計という仕事。
家づくりで大切なことは、やっぱり設計だな。(基本的な性能を確保した上で)