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家づくりで豊かな時間を手に入れる方法〜周辺環境に受け身で家づくり〜
先週の話になりますが、新しいプロジェクト国府池畔の家の先行工事がスタート。
抜群のロケーションを持ちながらも、平行な面がない変形敷地、1.2mほどの高低差などクセが強めな敷地に対し、無理なく受け流すようにプランニングを心がける。
なかなか苦戦を強いられたプロジェクトですが、ごくごく自然な形で納まったと思います。
家づくりをするときに、暮らしやすい、動きやすい家づくりをすることは当然のこととして、その敷地だからできる形や必要な形を暮らしの中で受け止める家づくりをするべき なのだと考えています。
小さくとらえる目(細かな暮らしの配慮)、大きくとらえる目(周辺環境と家の関係)その両方を行ったり来たりしながら考えることがとても大事。
パソコン上で地図を見るときに拡大してみたり、縮小してみたりするのと同じような感覚。
ソファに座ってみたときに見える景色、ご飯を食べるときに見える景色、朝起きたときに見える景色、帰宅時にだんだん家が見えてくる景色など、そういったことを気にして見ると家に対する考え方は大きく変わると思います。
雑誌などをみて抱く憧れも大事ですが、ボタンの掛け違った憧れは完成、手に入れたと共に平凡なものへと変わっていきます。ただの形に姿を変えてしまいます。
家づくりの目的は、その後の豊かな時間を手に入れることだと暮らしの工房は考えているので、形にとらわれず、その地で暮らすために最善な選択を提案することが家づくりの使命です。
穏やかな日はウグイスが鳴き、池面がキラキラして仕事をする気が失せる職人には悪魔のような環境(笑)
そんな環境を家の中に引っ張り込んだ国府池畔の家。
完成は10月末ごろを予定しています。