小さく建てる。大きく暮らす。
ずっと前から密かに?始まった新しい住まいの工事。
住宅街の中に佇む低いプロポーションの住まい。
暮らしの工房としてはそれほど小さくないボリュームの住まいだけど、住宅地の中に納まるととても小さく感じる。
オーナーさんは図面での打ち合わせから、地縄でのサイズ感、基礎ができた時のサイズ感では、まだまだ不安が残っていたのが事実。
小さくないのか。。。もっと大きくする必要があったのではないのか?
家族や友人に話をしたり、図面を見せても「小さくない?」との一言に内心「大丈夫なのか?」と着工後も心が揺らいでいたのが真実。
それでも私自身、過不足なく納めた住まいであることに自信はあるし、暮らしの工房の平均よりも少し大きなサイズを持っているこの住まいには、オーナーさんが抱く不安感を払拭できると思っている。
設計打ち合わせ中にそんな不安を消し去るほど説明もするけど、最後はイメージの世界。空間体験の数がイメージを簡単にする世界。
最後の最後はやはり、思いを共有した作り手に委ねてもらうしかないのです。
ちょうど同時期に同じことを言われました。
ブログ記事:サクラ下の平屋の定期メンテ。住まいを通して価値観が変わる。
そして上棟を迎え、内部空間の骨格が出来上がって中に入ってもらった瞬間に、空間ボリュームの把握がはっきりしました。
「想像を超えてはるかに大きい。基礎を見たときは不安でしょうがなかったけど、立体になるとこんなにも変わるんだ。」
まだ工事の序盤ですが、不安感を早くも払拭できたことに少し安堵しました。
やはり、家づくりの信条は「小さく建てて大きく暮らす」ということ。
絶対的に、普通の暮らしが営まれる住まいであればその方がいい。
非日常空間の別荘や、おもてなし空間が必要な住まいであれば別の話だけど。(そんな住まいもやってみたい。笑)
暮らしを軸にしながら、安定感のあるしっかりとした住まいを大切にしたいと思っています。
横から見ると建物高さがより際立つ。
これでも軒先きが高さ制限ギリギリに交わしていたりするんだけど。
オーナーさんと協働で太陽光パネルを載せたゼロエネルギーハウス(ZEH)仕様だったり、長期優良住宅、HEAT20G2グレードの断熱性能だったり、久しぶりに全開口の木製窓を使ったり、スキップフロア的な3層構造を持っていたりと盛りだくさんな住まい。
完成は来春。
見学会は未定。。。スケジュール的に難しそう。
現場の様子は小出しにします(笑)