断熱材の秘密。春日山の平屋。
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春日山の平屋では断熱工事がスタート。
断熱材はセルロースファイバー(セルローズファイバー?どっちだろう。。。「づつ」と「ずつ」みたいな感じか?)を使用しています。
セルロースファイバーという断熱材は、新聞古紙を使った断熱材です。
施工性がよく、コスト面でも優れ、厚みの設定に自由が効くのが採用理由です。
もちろん、リサイクルや環境負荷面、素材の良さという点でもメリットを発揮しています。
壁と屋根を一体的に吹き込めるのがいいので暮らしの工房の標準仕様です。
ただ、何が何でもセルロースファイバーって訳でもありません。
リノベーション工事の時には施工性を考えてグラスウールだし、内側に耐力面材(地震に耐える壁)を張るときは面材を梁までかけなければいけないので、先行してグラスウールを充填します。
ピンク色のものがグラスウール。
その時の施工性と精度を確保するために使い分けたりします。
基礎や床にはボード状の押出法ポリスチレンフォームというものも利用します。
もの自体は熱を通しにくい素材なので厚さが確保しにくいところに使用しています。
こういったボード上のものは、加工性と自立性がよく、パネル等と相性がよく、特定の断熱工法で使用される材料です。
ただ、厚さが確保しにくいのと、コストが上がってしまうので、暮らしの工房では厚さが確保しにくい基礎や床下などに利用しています。
一軒の家でも数種類の断熱材を使い分けて適材適所に工事を進めます。
一つに固執することなく施工性やコスト、断熱性能の確保など、トータルで考えながら、断熱性能の高い住まいをつくることが重要なのではないかと思います。
まだまだ断熱材に関しては、自分たちが使っているものを良く言うポジショントークがされていることを度々耳にしますが、重要なのはどんな断熱材を使うかよりも、どこまでの断熱性能を実現しているかだと思います。
手段(どんな断熱材か)が目的にならず、「断熱性能を高める」と言う目的のために、適宜断熱材を選択する(手段)ことが大切です。