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コラム
column

杉板の外壁を無塗装で使う。

国府池畔の家の外壁が少しずつ完成に。

外壁は杉板を選択。

杉板の張り方はいくつかあるけど、縦張り押し縁押さえを選択。

横に重ねて張る鎧張りという張り方を当初検討していたけど(単純に押し縁分安い!と)、施工手順を考え縦張りの方がスムーズだと変更した経緯があります。

ここら辺に、いい意味でも悪い意味でもこだわりがなさすぎて臨機応変に対応しています(笑)

今回は木を塗装しないで使うという思い切ったことを。

普段はウッドロングエコという初めから経年変化で起こるシルバーグレイに早い段階でしてしまう塗料を使うことが多いのですが、無塗装でも10年ぐらい経てば同じようになるだろうとじっくりと待つことに。

無塗装でいた時に考えられることとして、軒下と雨がかりの部分で変化に差ができるということがあります。

きっと数年間は知らない人が見れば汚らしいとか見窄らしいとか思うかもしれない。

知っている人が見ればそういう経年変化が「自然でいい」と思えると思います。

新建材で慣らされた現代では、マイノリティーな家の外観。

「この変化がたまらんなぁ」と思える感覚をたくさん生み出したい、残したいと思っています。

そして、そんな過程にも耐えられるようなプロポーションの良さを考え抜いているけど、そこはどうだろうか。。。今後が楽しみ。

 

もう一点、木材を塗装しないで使ってすぐ腐ったりしないの?

と疑問を持つかもしれません。

その疑問はすでに実証済みで、特に海辺にある家が答えを出してくれています。

海岸線を走っているとシルバーグレイの家がよく見られます。

状態からノーメンテで何十年もある様子。

そんな様子からも、杉板の外壁は最強なんだと思っています。

仮に傷んだとしても、傷んだ部分だけ変えることはできるし、杉板なら品番に悩まされることなくすぐに手に入る。

こんな材料、使わない手はないのです。

メンテナンスをかけたくないという人ほど、杉板を使うべき。

 

古くから使われてきた材料を今一度見つめ直し、再編集していくことが大切だと思っています。


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