column
設計図はコミュニケーションツール。
西本町の家の現場。
とても上手く納まったツウ好みなポイント。
窓枠とパイプスペースとユニットバスの扉の枠が絡み合って見事に納まった。
単純な絡み合いが上手くいくと凛とした空気感が生まれる。
こういうのが好き。
大工さんへの要求度は高い。
そして普通に気づかれにくい地味な仕事。
家づくりで品良くするにはこういう積み重ねなんだと思う。
地味な積み重ねは設計も同じで、地味な詳細図面をたくさん描く。
全ては品のいい空気感を出したいため。
大工さんは現場で納めながらイロイロな絡みがあると取り付ける順番が重要になってくる。
詳細図面と実物を眺めながら、アレモコレモソレモカラミガアル…アレガコウキテコレガコウキテソレヲ…こんなところまで読んで図面にしてき出したな!!と感心と挑戦状のような感覚になるらしい。
フッフッフ…
そんなやりとりが、図面が持つコミュニケーション。
そして私は出来上がりを見ながら、
「なにこの納まり。大工さんが気を使ってふかす部分を調整(図面寸法をいい意味で無視)し出した!!
図面から逸脱してクオリティ上げてきてる。」
って思ってた。
実はこのユニットバスは微妙にずれるため、ハナから絡みを無視して(諦めて)設計図を書いていた。
そこを大工さんが私の意図を読み取って具現化してきた。スゲー!!って思ってた。
そんな話をしていたらユニットバスの位置が偶然ピッタリの位置に設置されてたみたい。
偶然のおかげでお互いリスペクトしあった瞬間(笑)
やっぱり図面はコミュニケーションツールなのだと深く思った。