軟弱薪ストーブユーザーのコスト。
一気に寒くなりましたね。
夏は秋を超えて冬って感じで、過ごしやすい中間期がどんどん短くなっていく。
暖房を点けたという方も多いのではないでしょうか?
暖房設備にもたくさんの種類がありますが、暮らしの工房の実績として暖房設備でよく使うのはエアコンがほとんど。
ごくたまに薪ストーブやペレット。
正直、断熱性能を高めれば高めるほどエアコンで事足りてしまうので、薪ストーブはお楽しみ用に近いかも。
そうなると、薪ストーブって趣味の領域に近くなっていると感じてしまうのですが。。。
そこはちょっと待てと。
それだけでは勿体無いのではないか?
薪ストーブがもたらす特別感をもっとフラットにしてみたらどうだろうか?
単純に暖房設備の一つとして思考変換してみたらどうだろうか。。。という思いになり採用実績もなかったので自邸で採用。
どんなものか試してみたかった。
私自身、全くアウトドアしないので薪ストーブ特有の特別感、ワクワク感にもさほど関心が薄かったのが本音です。
スイッチ一つで暖かくなるならそれに勝るものはない。
と、今も思う(笑)
そんな軟弱薪ストーブユーザーでも使えるのか?
というのが自邸での実験。
心を鬼にして暖房用エアコンを設置しなかった。
4シーズン使用してみて、どれくらい費用がかかるのか、どんな感じなのかレポートしてみようと思います。
一つ大事なことをお伝えすると、とてもシンプルな薪ストーブ。
薪を自分で調達したり、作成したり、煙突掃除をしたり、ストーブメンテナンスすることは、シンプルが故にDIYが可能。
そうなると、費用がほぼかからない。(薪割り道具、掃除道具やメンテ道具はいるけど)
そこが最大の魅力であるとは思います。
ただ、軟弱薪ストーブユーザーゆえに、そう言ったことは考えずに暖房器具としてどれほど費用がかかるのか。
そんなところをお伝えしたい。
自邸はUA値が0.35(G1)、C値が0.2というスペック。
付加断熱したかったけど、予算がなく断念。。。(これは別の話ですが。)
今作っている住まい基準ならもっと高性能なのに。。。
薪ストーブの使い方としては、平日は帰宅時に着火。(もしくは子供が帰宅する時間に合わせて火をつけに戻る。)
大体17時から18時ぐらいに薪ストーブを使い始め、寝るまで11時ぐらいに最後の薪を投入して就寝。
長さ30cm、太さ7cm〜10cmぐらいの薪を5本程度。
1時間に一本入れる頻度です。
その間、20度ぐらい(たまに20度下回る)の室温から25度くらいまで家の中の温度が上がります。
朝起きると20度から22度ぐらい。
朝はほとんどストーブは着けない。
厳冬期は朝に一度1時間ほど薪ストーブをつけることも。(薪1本程度)
そんなルーティン。
休日は1日着けていて、出かけたり、暑くなったりしたら消して、欲しくなったら着けるみたいな感じ。
そんな使用頻度でワンシーズン薪を2.5m3ほど使います。
軽トラ2.5杯分。
軟弱ユーザーの薪の調達方法は、購入です(笑)
1立米@25000〜30000円ほど。(場所によって違いがあると思います)
3立米買うと、大体余って次のシーズンへ。そんなサイクルなので2.5立米ほど。
薪の費用としては、およそ75,000円ほどです。
(もっと安いのあれば教えてください。笑)
今使っている薪は、ストーブ屋さんが作成している家屋の解体材を使っています。
なんとなく、循環できていいかなと思い。
これが気になる薪の費用です。
自分で作ればこの薪代が無料になります。
エアコンの電気代よりは、圧倒的にランニングコストは高い。
低断熱の灯油代よりは安い?
この薪の費用にプラスして、年1回の煙突掃除、ストーブメンテがあります。
その費用が30,000円ほど。
これも自分でできれば費用はかからないです。
軟弱ユーザーがワンシーズン使う薪ストーブのコストは年間10万程度。
趣味としてではなく、ただただ暖房設備として扱うと年間10万円のランニングコストになります。
これを高いと見るか、そんな感じで扱えるなら設置してみたいと捉えるかはあなた次第。
ちなみに設置費用としては100万から150万ぐらいかかります。
ほぼ煙突の施工費です。大事な部分です。
ただ、4シーズン使っている感想としては、
やっぱり薪ストーブって特別な存在だなぁと思うこと。
あの薪ストーブの特別感存在感が苦手で、「お前も一暖房器具として序列を下げてみろ」と自分の中でフラットにして使ってみたけど、暖かさ、楽しさ、癒し、どれをとってもエアコンにはない絶対的なものがありますし、家族みんな薪ストーブが大好きです。
シーズン初めに一度つけちゃうと、もう止まらなくなります。
高性能な家になればなるほど、薪ストーブの保温力も増し、循環がとても良くなるような気がします。
薪ストーブおすすめです。
アウトドア好き、苦手関係なく使える暖房器具の一つだと、軟弱ユーザーだからこそ言える結論です。
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