column
雪国ならではの暮らしを楽しむ仕掛け。ピットリビング。
- 2020-01-29
- 仕事の風景
1月も終わり、早くも年明けから1ヶ月が過ぎようとしています。
それでも雪が降らない。。。
降らないどころか、昨日は春のような陽気。
過ごしやすいのはいいことだけど(現場も順調に進むし)、雪国で家づくりをしている身としては雪を楽しむための仕掛けや雪を邪険にしない仕掛けを色々としているのに、本領発揮できない歯痒さもあります。
生まれてからずっと雪国新潟に暮らしてきて、雪とは切っても切れない思考回路になっているぶん、雪から突き放されるとちょっとだけさみしい。。。
写真は雪の景色を楽しむために掘り込んだピットリビング。
外の土間と中の床の高さを同レベルに合わせたことにより、40cmほどの積雪があると雪の中に潜り込んだ感覚になるというちょっとした仕掛け。
室内のインテリアも白く仕上げ、雪の中のような、かまくらのようなインテリアを意識。
壁天井を漆喰で塗ったことにより、光の反射が均一にならずに素材感が感じられる。
一年に数度訪れるはずのドカ雪の朝を、憂鬱ではなくちょっとした楽しみに変えるはず。。。だったのに。
まだ一度も拝めてません。
今年はもう期待できなさそう。。。
それでも小さな壁に囲まれたピット空間は小さな子供が遊ぶにはちょうどいいようです。
それはそれで使い勝手がいい。
そして外と近い床レベルになると不思議な感覚になります。
リビングとしては4.5畳の小さな空間ですが、十分すぎるぐらい機能しています。