北欧風?和モダン?上越で家づくりをする暮らしの工房が選択すること。
- 2019-08-30
- 家づくり教室
家づくりの相談の中でたまにあるのが、〇〇風(北欧風、南欧風、和風、洋風、アジアン風・・・)がいいです。
インテリア雑誌などにもたくさんテイストをまとめた〇〇風。
暮らしの工房の中で多いのは北欧風、和モダンと要望されることが多いです。
そう言われることは嬉しいことでもありますが(北欧と日本の暮らしを意識しているので)、訪れたことがないにわか北欧ファンとしては北欧風が何を指すのか正直困惑することがしばしば。
そんな時は正直に、「北欧風ってどんな感じ、イメージなんですか?」て聞いてしまいます。
その答えはだいたい木と茶色テイスト。。。で、よく考えるとなんだかわからないです。という答えになります。
なんか意地悪な質問をしてすみません。
そのようなやり取りを事務所内の北欧の椅子に座って話をしています。
北欧の照明器具の下で。
時には北欧のグラスに冷たいお茶を飲みながら。
にわか北欧ファンは、北欧モノに囲まれています。
そんなみんな大好き北欧ですが、なぜ日本、新潟県、上越市に住んでいて北欧に惹かれるのか。。。
モノのデザイン哲学やデザイン性の高さに自然と惹かれるのはもちろん、木の文化が日本とシンクロすること、そして、冬の暮らし方に雪国を楽しく暮らす大きなヒントがあるからだと思っています。
写真は北欧のあかり展でのアルネ・ヤコブセンの 照明AJロイヤルとスワンチェア。
夏は陽が沈まず、冬は夜が長い北欧の環境。
夏はともかく、冬は青空が望めず気が滅入りそうなどんより雲に長く覆われる上越の冬。
陽が出ない上越と夜が長い北欧。似たような環境があります。
すぐ暗くなる北欧では家時間が長くなり、家の中で過ごす時間を豊かに過ごす暮らしの工夫が根付いているようです。
北欧のヒュッゲというライフスタイル、哲学が、暗い冬を豊かに過ごす工夫です。
日没に合わせてキャンドルを灯し過ごしたり、照明器具に灯りが綺麗に灯るデザインを徹底したり、家時間が心地よくなる工夫をたくさんしています。
家具についても質のいいデザインを丁寧に丁寧に使いながら心地よい時間、居場所づくりを心がけている。
家具に対する想いの強さが北欧家具のデザインを到達点まで押し上げたと言える。
そういった暮らしぶりは、必ず雪国上越の冬でも応用できると考えています。
家時間を楽しくというのは、その時好きなものやその時好きなデザインの空間に囲まれて、キラキラで常にテンションが上がる状態をつくるというよりは、心安らぐ落ち着きをつくるように心がけたほうが精神健康上好ましいと考えます。
テンションを上げ続けるのはやっぱり疲れると思ってしまう。。。
北欧の暮らしを考え、参考にして家づくりをしているから、「北欧風がいい」という深い意味がない言葉でも潜在的に繋がっているような気がしてとても嬉しくなり、一気にテンションが上がるのです。
そして共通認識を深め落ち着かせるように北欧の暮らしについて語り合うのでした。
写真は北欧の灯り展でのポール・ヘニングセンの照明たち。おしゃれな造形と思いきや、重なり合うシェードにより光源が見えずに光が拡散するように計算されたデザイン。
では、夏はどうなの?っていうと、サウナに入って湖にドボン。なんてさすがに日本ではできません。
夏はやっぱり、しっかりと日射遮蔽(スダレを垂らし、軒を出して)をして、断熱気密を高め(最低HEAT20G1グレード)、効率的にエアコンで家の中の気温を快適温度にしながら麦茶やビールと枝豆、甲子園で過ごすのが正しい日本の夏の暮らし方かと(笑)
ギラギラ太陽の下では高揚感はあれど一瞬で疲れるし、湿度が高く不快指数MAXな状態は好ましくありません。
それでも陽が沈みかける頃、軒下や日陰で蚊取り線香とうちわとスイカで日本の夏を感じられる空間があるといいなと思いながら家づくりしています。
日本と北欧の暮らし方のいいところを意識して家づくりしているところに、自然と北欧、和モダンテイスト好きな人が集まって来ることがとても嬉しく感じています。
北欧家具が多く集まる家具屋さんがアメニティーショップアイさんです。
9月15日(日)に家づくり勉強会「家具を知ろう」を開催。
北欧家具のこともあれこれ話をしようと思いますので、ぜひご参加ください。
参加申し込みはホームページ「お問い合わせ」から。
家づくり勉強会「家具を知ろう」開催日には、ちょうどお店で木の椅子展が開催。
デンマークの巨匠デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの椅子(CH30)が開催されています。
北欧家具と日本の家具のちょっとした違いなんかも体感してもらえると面白い気づきがありますよ。
何が違うかは、当日お伝えいたします。