column
現場見学会は面白い。
- 2019-07-22
- げんば
国府池畔の家の現場見学会を開催しました。
家づくりの途中、現場を見ようという企画。
家の内部がこんな風になっているのかと、参加してくださったみなさんは少し不思議体験だったようです。
現場見学会で何を見るべきか。。。
ここがすごく悩ましいところです。
特定の工法で建てていればその優位性を伝えることができるのだけれど、特定の工法は下限値を平均値にあげるだけで、弊社仕様のところまで到達できないので使う理由もない。
ごくごく普通に建てている現場なので、使用材料の根拠と考え方を語ったり、悩み(模索中)の材料を正直に伝えながらこの現場のベストな選択をしたと伝えることでした。
それで結局、気持ちのいい場所で座りながら、家や暮らしについて色々話しているから、結局完成見学会とあまり変わらない時間に。
完成時は空間を肌感覚で感じてもらいたい。
現場見学会もすでに肌感覚で感じながらも、具体的に材料が目の前にあるので、少し細かな点で「なぜこれを選択しているのか」を伝えることはできたかと思います。
現場見学会は難しいですね。
正直、構造の細かな部分を住まい手が知る必要はないと思っています。知っていて損はありませんが、特もさほどありません。
ただ、大事なことは「根拠があること」「真摯に家づくりに向き合っているか」「暮らしに大事なことを共有できるか」という確認の場が現場見学会であると思います。
そして、なんでもプロの仕事(自分の専門外の)を見るのは刺激的で面白いと思います。
だから現場見学会は大人の社会科見学なんだな。
そういった点で、またやってみようと思います。
参加された皆さんが、「この状態ですでに気持ちがいい」と言ってくれたことが嬉しく、是非とも完成時も見学していただきたいです。