遠くの景色を活かすには、近くの風景づくりが欠かせない。
- 2019-09-13
- 家づくり教室
国府池畔の家では外構がまだ手付かずですが、庭、植栽の打ち合わせを行いました。
絶景を望む環境でありながらも、敷地内の植栽は欠かせないものだと思っています。
暮らしの中で自然を楽しむには、近景、中景、遠景を組み合わせることで実現し、近いほど植栽環境が大切になります。
遠くの方に山が望めるからそれをみて暮らしたい。その想いはとても大切ですが、遠くの山の美しい景色を引き込むためには手前の環境がとても重要。
遠くに見える景色も、手前が雑然としていたり、緑が一つもない無機質な状態では、家の中に飛び込んできてはくれません。
飛び込んでくれない。。。正しく言えば、「見るぞ!!」と強く意識すれば窓辺から山を見ることができるし、それ以外は視界に入れないことができるでしょう。
でも、日々の暮らしの中ではそんな悠長な時間はなかなか取れないし、無理に時間を取ろうとすると次第に飽きてくるに違いない。
私は無意識の暮らしの中でふと目に入る外の風景、意識をしなくても無意識に感じられる風景を大切にした方が幸福感を得られると考えています。
景色にも距離感があり、生かすも殺すもこの距離感がモノを言う。
遠景、中景を活かしたいのであればあるこそ、近景を大切にした方がいいでしょう。
大草原の小さな家のような周りに何もないような環境(その環境こそが近景なんだけど)でならポツンと建ててもいいけど、そんな環境は極々一部。
だからこそ敷地内の外環境を整える必要があるのです。
水辺の環境を活かすべく、どんな外部空間になるのか。。。木立の隙間から覗く水面なんかが想像しやすいかもしれない。
わかる人にはわかると思いますが、今回は私自身もどうなるのかワクワクドキドキしています。
外回りは来週から工事がスタート。
家の工事は外が本格的になってからが面白い(笑)
これから少しづつ進捗状況をお伝えしますので、庭づくり、外部空間づくりの「あるなし」の違いを見ていただければと思います。