サクラ下から始まる住まい
- 2023.08 竣工
- 新築
大きな幹線道路の交差点にある敷地。
古家を残し、庭を残し、残った余白に新しい住まいを建築する3世代で暮らす家。
この敷地のシンボルであり、道路を行き交う人々を楽しませているのが大きな桜の木。
この桜の木を残しながら、かわしながら計画することから始まったサクラ下から始まる住まい。
桜下から伸びるように続く屋根の形を持った住まいは、幹線道路の交差点のシンボルともなるプロポーションとし、周辺地域の風景の一つとして存在するように計画している。
交通量の多い幹線道路と交差点、桜の木、藤棚をはじめとした既存の庭の関係から暮らしの器を形づくる住まい。
建物スペック
耐震性能は許容応力度計算による耐震等級3(積雪荷重1m)
断熱性能はUA値=0.38(HEAT20G1)
太陽光発電4.01kW搭載
長期優良住宅
南面の歩道際に建つ配置。通りから暮らしを守りながら、まちに対して優しい素材感を与える。
外壁はヒノキの押縁押さえ張り。
交差点に建つ。まちと家の関係をつくる。
外から内部が直接繋がらないように、間の空間をとっている。
交差点で信号待ちをする人が少し腰掛けられるような高さに設定したアプローチ。
まちと家の関係をつくる。
桜の木の下から始まる住まい。
通りのシンボルともなっていた桜の木。その桜を残し、家の中とまちを繋ぐものとして活かした。
既存の庭の藤棚を中心に住まいを配置。ダイニングから北庭の藤棚をみる。
ダイニングを中心にリビング、キッチン、階段でセカンドリビングへとつながる3世代が暮らす住まい。
リビングから通りに面したところで塀を設けてしっかりと守られた空間に。
塀とデッキに囲まれて桜の木がある。外に出ると桜の下に。
リビングとキッチンとダイニングがゆるくつながる配置。多家族、多世帯の暮らしに程よい距離感をつくる。
吹き抜け空間に階段。吹き抜けを中心に2階との距離を調整。
薪ストーブを設けた小さな空間。LDKの中に多様な空間を散りばめる。
2階のセカンドリビング。道路面に対してバルコニーをつくり、距離を確保しながら落ち着いた外部とのつながりをつくる。
バルコニーは吹き抜けや屋根の抜けなど設けながら、外部からは閉じたように見えるが、内部は外に対してオープンな状態をつくる。
セカンドリビングにデスクコーナー。その奥が子供室に。
セカンドリビングは吹き抜けとつながりながら閉じたり開いたり。
小さな仏間。藤棚とのつながるような空間に。