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続いていく庭とひとつ屋根の二世帯住宅
- 2016.11 竣工
- 新築
生まれ育った家を建て直して2世帯の住まいをつくることになったオーナーさん。前の家のときからお父さんが手を入れ植えてきた庭木が、新しく始まる住まいでも脈々と続いていくところから住まいを計画。30年前に植えたヤマモミジは造園屋さんの手によって丁寧に移され、大きく育った栗の木とともに時間の経過をつないでくれる。それぞれメインとなる庭木を絶好のポイントとしてとらえ、暮らしのエッセンスとした。続いていくことと新しく始まることが、シンクロするような住まいとなった。
子供のころに屋根の上で過ごした出来事や、遠くに見える山の稜線を眺めながら過ごしていた日々。 そんな日々を新しい住まいでも継承できるように、栗の木の下の月見台や窓際のソファを設け、ダイニングに座りながら視線の先が山の稜線に向うように居場所や窓の位置を整えた計画。 生活を分離した2世帯の住まいでも、それぞれが気配を感じながら、お互いの邪魔をしない程度につながりを感じられるように計画した2世帯住宅です。